アクセスID(会員)の問い合わせは
防衛大学校システム工学群機械工学科 伊藤慎一郎
(代表電話 046-841-3814 Ext.2505,Fax 020-4667-7397)まで.
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1.開催日時・会場
日 時:2004年3月19日(金)13:00〜17:30
会 場:東京大学駒場Iキャンパス(目黒区駒場3-8-1)
アドバンストラボラトリ棟410号室
電話 03-5454-4425
2.プログラム
開会の辞(13:00-13:10)
招待講演 (講演20分,質問10分)
13:10-13:40 磯焼け地帯におけるキタムラサキウニの行動とその制御技術
川俣 茂(独立行政法人 水産総合研究センター 水産工学研究所)
北日本沿岸では,キタムラサキウニの激しい摂食によって藻場が衰退し,磯焼け状態になっている海域が広く存在する。藻場を回復させるためには,ウニの侵入を防止することが不可欠である。ここでは,管足を用いて障害物を容易に突破してしまうキタムラサキウニの移動を制限する要因としての波動流の重要性を述べるとともに,ウニの移動能力と波動流を利用したウニ侵入防止技術の開発に関する研究を紹介する。
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13:40-14:10 魚群の個体間相互作用の解析とそのモデル化について
稲田 喜信(独立行政法人 科学技術振興機構
戦略的創造研究推進事業(PRESTO))
魚群行動の観察を行い、個体が示す接近行動と平行行動に注目して個体間の相互作用を分析した。その結果、個体から見た相互作用個体の距離や角度、個体数等において2つの行動間に明らかな類似点や相違点が見られた。その結果に基づいて群運動の数値モデルを作成し、個体間の局所的な相互作用と群全体の運動との関係を分析した結果、群の整列性や安定性に影響を持つ相互作用パラメータが明らかとなった。
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14:10-14:40 ディジタルビデオ動画像からの運動解析
馬場昭次(お茶の水女子大学人間文化研究科)
生物は時に複雑な動きをする。形を変え,向きを変え,素早くあるいは緩やかに移動する。エアロ・アクアバイオメカニズムの分野においてもこの複雑な生物の運動を効率よく,正確に解析することは重要である。そのような場合に強力なツールとなりうる解析手法,ディジタルビデオ画像解析用ソフトウエアを紹介する。
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14:40-15:10 加速度・角速度データロガーを用いた水泳選手のストローク分析
仰木裕嗣(慶應義塾大学環境情報学部)
我々はこれまでにストローク技能評価を目的として3軸加速度・3軸ジャイロセンサ内蔵のデータロガーを開発した。水泳用データロガーを用いた実験から泳者の手首において観測される加速度、および角速度は泳技能の一端を示すことに加えて、選手の疲労などへの影響も判別にも応用できることも明らかになってきた。講演ではこうした慣性センサを使った泳動作の研究動向とその将来性について紹介する。
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休憩(15:10-15:30)
一般講演 (講演15分,質問5分)
15:30-15:50 遊泳動物の体サイズに応じた最適ストローク時間
佐藤克文(東京大学海洋研究所国際沿岸海洋研究センター)
呼吸を行う水面と餌の存在する深度との間を往復する肺呼吸動物は、限られた保有酸素を使って、効率よく摂餌するため、効率のよい遊泳を行っていると予想される。動物の遊泳行動を調べるために、飼育環境下における観察や実験を行った例は数多くあるが、実際に効率よく泳いでいる間の動きを調べるためには、野外環境下におけるデータ取得が必要不可欠である。そこで、加速度データロガーを用いて、野外環境下における様々な動物の遊泳行動を測定し、種間比較を行い、体サイズがストローク時間に及ぼす影響を調べた。
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15:50-16:10 光刺激で酸素を取り込む人工鰓システムの開発
長瀬健一,長谷川 麗,小堀 深,酒井清孝
(早稲田大学理工学部応用化学科)
魚類の鰓を模倣して、水中から酸素を気相中に取り込む新しい人工鰓システムを開発した。水中溶存酸素を光刺激応答性物質であるモリブデンポルフィリン錯体溶液に吸収させ、その後、光を照射して気相中に酸素を放散する。このシステムにより、低酸素分圧の水からも呼吸が可能な高酸素分圧空間を作り出すことができる。
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16:10-16:30 カルマン渦列の移動速度および静止渦対の実在について
永井 實(琉球大学工学部)
私達は,渦輪あるいは渦対の運動について長い間誤解してきた可能性がある.これまでのほとんどの教科書は「渦輪と渦対はそれ自信の特性によって定まる一定の速度で移動する」と述べている.著者らは最近これが誤謬であったことに気付き,「任意の渦輪あるいは渦対は従来考えられてきた速度で移動するとは限らない」と宣言し,その速度は,初期条件等,渦以外の外部条件によって定まるべきことを明らかにした.
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16:30-16:50 水泳人体シミュレーションモデルSWUMの提案
三浦 康郁,佐藤 憲,中島 求
(東京工業大学 大学院情報理工学研究科 情報環境学専攻)
人の水泳運動における身体全体のダイナミクスを考慮できるシミュレーションモデル SWUM (SWimming hUman Model)を提案し,その解析手法について述べる.また流体力係数を同定するための実験を行い,実験結果および同定結果を示す.さらに解析結果の一例として6ビートクロールの例を示す.
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16:50-17:10 スカイダイビングにおける方向制御と最安定姿勢のシミュレーション解析
青山 絢子,面田 雄一,中島 求
(東京工業大学 大学院情報理工学研究科 情報環境学専攻)
スカイダイビングの動的挙動を解析できるシミュレーションを開発し,4方向の定常速度を4個の関節角により制御できることがわかった.また最安定姿勢を非線形最適化手法により求めたところ,最安定姿勢は身体がアーチ状になることがわかった.
さらに得られた姿勢について力学的に考察した.
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17:10-17:30 軸方向強化繊維型空気圧人工筋の収縮特性と生体力学的評価
嵯峨 宣彦
(秋田県立大学システム科学技術学部機械知能システム学科)
開発中の軸方向に繊維強化された空気圧人工筋の生体力学的特性について報告する。我々が開発した空気圧人工筋は、天然ラテックスゴムを使って大きな収縮特性が得られるようになった。この人工筋の基礎的特性と生体力学的特性について、実験結果により有用性を示す。
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18:00-20:00 懇親会
○会員申込および問い合わせ先
事務局:
伊藤 慎一郎<ito@nda.ac.jp>
〒239-8686 横須賀市走水1-10-20
防衛大学校システム工学群機械工学科伊藤研究室
エアロ・アクアバイオメカニズム研究会事務局
FAX 020-4667-7397
電 話 046-841-3814 Ext.2505
○非会員の方へ:入会の手続き方法
本研究会の会員でない方が研究会(講演会)へ参加される場合,そのつど参加費3,000円(学生は無料)を徴収し,研究会資料をお渡しします.本研究会は年会費は5,000円(正会員),学生は無料です.入会ご希望の方は上記事務局までお知らせ頂くとともに,下記の銀行口座に会費5,000円をお振込みください.(学生会員の場合は上記事務局までの連絡だけで結構です)
送金先: みずほ銀行 鳥取支店627 普通預金1617648
後藤知伸(ゴトウトモノブ)
なお,連絡先と送金先の名義が異なります。
○会員の方へ
正会員の方は今年度の会費の納入をお願いいたします(5000円).会費は上記口座へお振り込みください.また,当日会場でお納めいただいても結構です.なお,学正会員の方は無料ですが,会員を継続される旨,事務局までご連絡ください.
以上
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