15回エアロ・アクアバイオメカニズム研究会の概要


 

 

 

アクセスID(会員)の問い合わせは

防衛大学校システム工学群機械工学科 伊藤慎一

(代表電話 046-841-3814 Ext.2505Fax 020-4667-7397)まで.

1.開催日時・会場

日 時:200424日(金)13:0017:00

会 場:大阪大学図書館吹田分館視聴覚ホール

             (大阪府吹田市山田丘21   下の図中3番の建物

参加費:本研究会会員は無料,非会員は3000円.学生はいずれも無料.

2.プログラム

招待講演 (講演30分、質問10)

13:00-13:40  人工生命体「バーチャル・ゾウリムシ」の実現を目指して

                           辻 敏夫 (広島大学)

This paper presents a new model of taxis of paramecia including sensory, information processing and motor systems based on biological knowledge. Paramecium is chosen as a target organism, which is one of the simplest organisms with electrophysiological phenomena. A computer model of the taxis is developed in order to simulate the motion of the paramecia based on the Hodgkin-Huxley equations. Parameters included in the model are determined quantitatively, as much as possible, based on biological data.
 

13:40-14:20 上昇・下降・旋回性能を有するメカニカルフィッシュの設計と製作

                            深沢 塔一 (金沢工業大学)

3つのジョイントを持ち、2つのサーボモータと1つの引っ張りバネで尾ヒレを左右に振ることによって推進力を得るメカニカルフィッシュを製作した。上昇・下降を行うための機構としてサーボモータで角度を変化させるフィン(昇降舵)を側面に取りつけた。コイ型とマグロ型の2種類の尾ヒレを用いて、直進試験、旋回試験、上昇・下降試験を行い、このメカニカルフィッシュの性能を確認した。

14:20-15:00 クロマグロ増養殖研究の歴史と現況

                —種苗生産における問題点とクロマグロの生き残り戦略—

                宮下 盛(近畿大学水産研究所)

クロマグロの増養殖研究開始の背景とその発端,ならびに当時の研究方針をはじめ,網生簀による野生幼魚活け込み技術および親魚養成技術の開発,自然産卵の成功と種苗生産技術の開発および人工孵化養成親魚からの採卵という完全養殖達成までの経緯を概説する。また,今後の産業化に不可欠な種苗量産技術開発上の二大課題として初期減耗と稚魚期から若魚期における衝突死多発問題を紹介する。

 

休憩(15:00-15:20 

 

15:20-16:00  魚の逃避運動を駆動する後脳の神経回路構築

                    小田 洋一 (大阪大学大学院生命機能研究科)

 

動物が生き延びるために外敵や危険から「すばやく」逃げる逃避運動のなかでも,魚の逃避運動はすばやさと軌跡の美しさ,および運動を制御する神経回路の明確さから注目される.キンギョやゼブラフィッシュでは,後脳に左右一対存在する巨大なマウスナー(M)細胞と呼ばれる中枢ニューロンが逃避運動の開始を決定し, M細胞に形が似た後脳ニューロンが逃避運動の軌道を制御すると考えられている. ここではM細胞と相同ニューロンが後脳の分節構造にしたがって配置されている点に着目し,分節構造にもとづいた後脳ニューロンの機能分化と相互結合を紹介し,逃避運動における役割を議論する.

 

一般講演 (講演20分、質問10)

 

16:00-16:30 胸鰭運動装置周りの流れの数値計算

                            鈴木博善, 加藤直三

                            (大阪大学大学院工学研究科船舶海洋工学専攻)

数値流体力学的手法を用いて揚力型推進モードで作動する胸鰭運動装置周りの流れを解析し,その推力発生機構を調査した.計算結果から胸鰭運動装置に働く力を求め,実験と比較したところ,計測値と定性的に一致する結果が得られた.別に2次元のCFDコードを用い,Finに働く前縁推力についての検討を行った.

 

 

16:30-17:00 胸鰭運動装置付き生物模倣型水中ロボットによる誘導制御

                            安藤 義人*、重富 俊秀*、加藤 直三*

                            (大阪大学大学院工学研究科船舶海洋工学専攻)

 

今回、我々は潮流中において、胸鰭運動装置を装備した水中ロボットを用い、実用化に向けた2種類の実験を行った。1つは、水中ロボットが長距離移動をしている際に充電を水中で自動的に行うことを目指したドッキングポストへのドッキング実験である。もう1つは、潮流下において水中構造物を自動的に検査・調査することを目指し、実験水槽内に設置した円柱の周りを一定の距離を保ちながら移動し、円柱壁を調査する実験である。

 

17:00-17:30 人力羽ばたき飛行機

                            六車義方(六車発明研究所)

 

人力で飛行する羽ばたき飛行機はレオナルドダビンチ以来の人類の夢であるが、その実現に向けて当研究所で挑戦している。歴史的飛行実験に向かって、構想から試作までを発表します。

 

 

18:00-20:00 懇親会

 
○会員申込および問い合わせ先
事務局:
伊藤 慎一郎<ito@nda.ac.jp>
239-8686 横須賀市走水1-10-20
防衛大学校システム工学群機械工学科伊藤研究室
エアロ・アクアバイオメカニズム研究会事務局
FAX 020-4667-7397
電 話 046-841-3814 Ext.2505

○非会員の方へ:入会の手続き方法
本研究会の会員でない方が研究会(講演会)へ参加される場合,そのつど参加費3,000円(学生は無料)を徴収し,研究会資料をお渡しします.本研究会は年会費は5,000円(正会員),学生は無料です.入会ご希望の方は上記事務局までお知らせ頂くとともに,下記の銀行口座に会費5,000円をお振込みください.(学生会員の場合は上記事務局までの連絡だけで結構です)

送金先: みずほ銀行 鳥取支店627 普通預金1617648
      後藤知伸(ゴトウトモノブ)

なお,連絡先と送金先の名義が異なります。


○会員の方へ
正会員の方は今年度の会費の納入をお願いいたします(5000).会費は上記口座へお振り込みください.また,当日会場でお納めいただいても結構です.なお,学正会員の方は無料ですが,会員を継続される旨,事務局までご連絡ください.

以上