13:00-14:15
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ハイビジョン特集
「生きものってすばらしい!」
〜航空力学者 東昭の不思議〜
NHK番組上映会
航空力学者の東昭さんは、飛行機だけでなく、鳥、昆虫、植物の種など、さまざまな生き物の飛行や魚の泳ぎの秘密を、流体力学の視点から解き明かしてきた。
今回、番組では、ハイスピードカメラを駆使してさまざまな生き物の飛行を撮影し、さらに、空気の流れが見える煙風洞という装置の中にチョウやトンボを放
ち、飛ぶ力が生まれる様子を可視化した。こうした映像に東さんの視点が加わることで、見慣れたはずの身近な生き物に意外な素晴らしさが潜んでいるのが見え てくる。
注目は、北海道・天売島の断崖に棲むウトウという海鳥。空を飛ぶだけでなく、水中も「飛ぶ」のだという。東さんは「水は空気に比べて密 度が800倍も大きい。そんな水の中でどうやって飛んでいるのか? それを知りたい!」と意気込む。東さんの熱意を受け、取材班はウトウの水中撮影に挑
む。
まだ誰も取り組んでいない未知のテーマに出会うと、少年のように目を輝かせる東さんとともに、生き物の形や行動が、それぞれの生息環境にい かに絶妙に適応しているかを探ってゆく。また、水上を走るバシリスクのロボットに挑戦する高校生の活動を通して、東さんの理論が、次の世代に着実に受け継
がれている姿も紹介する。
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14:20-15:00
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【高野泰齊先生追悼講演】
後藤知伸
鳥取大学工学部応用数理工学科
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高野先生との長年のおつきあいとご研究を述べる.
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15:00-15:30
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【高野泰齊先生追悼講演】
安田孝宏
滋賀県立大学工学部機械システム工学科
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3/8 滋賀県立大学での追悼会の様子も報告する.
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15:30-16:00
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田中祐志
東京海洋大学浮遊生物学研究室
コペポーダのジャンプ- 三次元高速ビデオによる観察
Escape jump of copepods - 3-D high-speed video
observations
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浮遊性コペポーダは、甲殻類の動物プランクトンである。サイズは数mm以下と小さいが泳ぎは極めて速い。そのため、それらの遊泳の実態は通常のビデオでは観察できない。私は、同期させた二つの高速ビデオ(250FPS、露光時間100-200 µs)による三次元的撮影により、その定量化を試みた。発表では、コペポーダの一種Paraeuchaeta elongata(体長約5mm)のジャンプ(突発的遊泳)が最大で1,100mm/sに及び、レイノルズ数が数千に達すること、静止状態から20msの間に最大速度まで加速することなどを説明する。
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16:00-16:20
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コーヒーブレイク
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時間調整
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16:20-16:40
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○伊東明俊,田所俊祐,片瀬直孝
東京電機大学工学部機械工学科
振動翼推進型魚ロボット用凹曲率生成型弾性尾鰭の開発
Concave Curve Generation Type Elastic Caudal Fin for Oscillating
Fin Propulsion Type Fish Robot
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マグロをモデルとした振動翼推進型魚ロボットの開発を行っている.基本構造は,DCモータの変位をスライダ・クランク機構を用いて尾部振動に変換し,尾鰭の変形により推力を発生させるものである.本報では,推進効率の向上を目指して,シリコンゴム鰭の尾部振動に伴う変形を,平行リンク機構により凹曲率に補正するタイプの尾鰭を開発したので報告する.
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16:40-17:00
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三宅 仁
長岡技術科学大学 体育・保健センター
間接飛翔メカニズム共鳴モデルの微細解剖学的解明
Micro-Structural Approach to Developing the Resonance Model of the Indirect Flight Mechanism
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我々が提唱している昆虫間接飛翔メカニズムの共鳴モデルをマイクロCTを用いて、微細解剖学の観点から解明を行なった。共鳴モデルとは相対的に低い周波数で動く筋肉が、背板の高い固有振動を引き起こし、その周波数で翅を動かすというモデルである。従来は何らかの周波数増幅装置があり、それが高い周波数による羽ばたきを成すと考えられていた。
マイクロCTを用いた解析により、その存在は認められず、共鳴モデルによる説明が構造的にも矛盾しないことが明らかとなった。
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17:00-17:20
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渡辺 昌宏
青山学院大学 理工学部 機械創造工学科
自励駆動による柔軟羽ばたき翼メカニズムの開発と推力特性評価
Self-Excited Flapping Mechanism of Flexible Wings
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マイクロ・エアビークル(MAV)の開発や,低レイノルズ数域での流体を扱うマイクロ流体機械の設計において,飛翔昆虫の羽ばたき機構とその駆動方法が有益な知見を与えると思われる。そこで,本研究はバイオミメティクスの考えに基づいて,関節飛翔筋型昆虫の翅の駆動機構をモデルにした柔軟羽ばたき翼メカニズムを開発した。柔軟翼に大きな振幅の振動(フラッピング運動)を励起するために,翼の固有振動数の変化に追従できる自励駆動手法を用いた。開発した柔軟羽ばたき翼メカニズムに発生する推力を高感度の力センサで測定し,推力特性と自励駆動手法の有効性を実験により明らかにした。
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17:20-17:40
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西本 怜史
福岡工業大学大学院工学研究科知能機械工学専攻河村研究室
羽ばたき翼に作用する空気力の動的計測
Dynamic Measurement of Aerodynamic Forces Acting on
Flapping Wings
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本研究では小型羽ばたき飛行機の翼機構を再現した2種類の羽ばたき機構を用いて,風洞実験により飛行中に翼が得る揚力及び推力を動的に測定した.同時に,羽ばたき機構駆動中のモータの機械的出力を算出することで,揚力に対するモータ仕事効率を考え,これを比較した.典型的な2枚羽と交叉4枚翼を比較した場合,交叉4枚翼のほうがより大きな揚力を得ながらも高い効率を発揮することを確認した.
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17:40-18:00
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近藤 篤
福岡工業大学大学院知能機械工学研究科河村研究室
低速風洞内飛翔体位置制御システムの開発
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私達は風洞内で小型飛行機(Micro Air Vehicle)の位置をコントロールすることが出来るシステムを開発しました。我々はPosition Sensitive Detectorを用いることによっての位置光学センサの検出範囲の改善と角度センサとしてひずみゲージを用いたフィードバックコントロールシステムについて報告します。
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18:00-20:00
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懇親会
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