第23回エアロ・アクアバイオメカニズム研究会のお知らせ
【1】開催日時・場所
- 日 時:2009年3月23日(月)13:00〜17:30
- 会 場:東京工業大学 大岡山キャンパス(東京都目黒区大岡山2-12-1)
西8号館E棟10階大会議室
参加費:本研究会会員は3000円,非会員は4000円.学生はいずれも無料.
※懇親会:同日 18:00より同キャンパス食堂にて(会費…3000円,学生1000円)
<キャンパスへの案内>
http://www.titech.ac.jp/access-and-campusmap/j/o-okayama-campus-j.html
<キャンパス内の案内>
http://www.titech.ac.jp/access-and-campusmap/j/o-okayamaO-j.html
講演会場は上図の24番の建物です.
【2】プログラム
時間
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講演者および演題
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概要
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13:00-13:20
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総会
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13:20-13:30
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休憩(10分)
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【招待講演3件】
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13:30-14:10
(40分)
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杉本 剛(神奈川大学)
「淡水生プラナリアの移動様式の解析」
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淡水生プラナリアは、自由生活する小動物だが、長さ10^{-6}mの繊毛で泳ぐには大きすぎる。真の筋肉を持たない彼らは、ciliary glidingと呼ばれる移動様式を発達させた。底生動物なので粘液を底になすりつけて、腹に密集して生えている繊毛を波打たせ、ナメクジより素早く移動する。繊毛の運動についての数学的モデル(質量の保存則とブリンクマン方程式)および背面側の境界層モデルをつみあげ、個体の運動方程式を導き、この運動様式について議論する。
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14:10-14:50
(40分)
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磯貝 紘二(日本文理大学)
「トンボ型飛翔ロボットの開発に向けて」
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日本文理大学ではトンボ型の飛翔ロボットの研究開発をプロジェクトとして進めています。本講演では、その基盤技術となる数値シミュレーション技術、共振型羽ばたき翼、羽ばたき翼を搭載した飛翔ロボットの飛行シミュレーション技術等の開発状況について報告いたします。
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14:50-15:30
(40分)
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中里 勝芳(日本大学)
「翼長3.3m の大型羽ばたき機の開発」
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独特なフレキシブル翼をフラッピングとフェザリング運動させるだけでなく、積極的にリードラグ運動させる機構を持つ大型の羽ばたき機(翼長3.3m、総重量2.6Kg)を作製した。この羽ばたき機は内燃エンジンにより翼を約2Hzで羽ばたかせ水平及び上昇飛行した。この羽ばたき機は人が搭乗できる大型の羽ばたき機を開発するうえで実用的なモデル機になると思われる。
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15:30-15:50
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コーヒーブレイク(20分)
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【一般講演4件】
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15:50-16:15
(25分)
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佐久間 淳(東京農工大学),橋本 謙一(東京農工大学),塚本 彩佳(東京農工大学),村井 航(東京農工大学)
「水中生物の波動推進に関する可撓性を有する多関節ロボットによる評価」
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多関節構造を有する身体に対称に配置する筋の働きによって実現される屈曲動作は,魚が水中で推進力を得る際に最も良く観ることができる運動であるが,筋が有する能動変形の機能に加えて受動変形も影響している.この客観的な評価について,生物模倣ロボットを用いると生物の個体差を低減できるため,特に今回は可撓性を持つ多関節体の骨格構造を有する水中ロボットを開発して推進運動を観察した結果を報告する.
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16:15-16:40
(25分)
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中田 敏是(千葉大学),劉 浩(千葉大学)
「羽ばたき翼の弾性変形を考慮した昆虫飛翔のシミュレーション」
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本研究では,昆虫羽ばたき翼の変形を解析可能な構造解析ソルバを,既存の生物型飛行の力学シミュレータに組み込み,昆虫型羽ばたきロボットを用いた検証実験によって,新たに構築した本シミュレータの有効性を確認した.また,このシミュレータを用いて羽ばたき翼の弾性変形を考慮した昆虫の静止飛行の力学シミュレーションを行い,その空気力学的性能を考察した.
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16:40-17:05
(25分)
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前田 将輝(千葉大学),劉 浩(千葉大学)
「異なる種類の昆虫間で羽ばたき運動を交換すると?」
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昆虫などの飛翔生物の羽ばたき運動は種によって異なり、生じる空気力に違いをもたらしていると考えられる。ただし、翼形状も種により異なっており、これも少なからず影響していると思われる。本研究では、ある昆虫について、羽ばたき運動だけを別の昆虫のものに変えた場合、流れ場がどのように変化するかを数値シミュレーションにより探ってみる。
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17:05-17:30
(25分)
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伊藤 慎一郎(防衛大学校)
「フクロウ翼のセレーションが翼特性に与える影響」
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他の鳥よりもフクロウの羽ばたきの音がしないという話は有名である.フクロウの翼は体の割りにアスペクト比の小さな幅広の大きな翼を持ち,羽ばたく回数が少なくてすみ,その分、羽ばたき時の音も少ないのだとの説もあるが,夜行性の多くのフクロウには初列風切羽に等間隔の細かな鋸歯状前縁:セレーション)があり,この影響が考えられる.このセレーションに関して低騒音化に関する先行研究はいくつかあるが,フクロウ翼の翼特性に関するものはない.筆者はフクロウ翼を模擬した翼の揚力特性を試験し,細かなセレーションにおいて,原型翼で前縁剥離する迎角時に,同じ低いレイノルズ数において前縁剥離が抑えられることを確認した.
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18:00-19:30
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懇親会
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【3】参加申込み方法
参加ご希望の方は参加名簿作成の都合上,下記の情報を記載の上,2009年3月13日(金)までに電子メールもしくはFAXにて事務局まで「エアロアクアバイオ参加申込」の件名にてお送りください.参加費,年会費,および懇親会費は,当日会場にてお支払いください.
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氏名:
勤務先,所属:
郵便番号,住所:
Tel:
Fax:
E-mail:
会員資格(正会員,非会員,学生会員,一般学生)
懇親会申込(する,しない)
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○申込および問い合わせ先
事務局:
〒152-8552
東京都目黒区大岡山2-12-1-W8-2
東京工業大学 情報環境学専攻 中島 求気付
エアロ・アクアバイオメカニズム研究会事務局
E-mail: motomu@mei.titech.ac.jp Tel/Fax: 03-5734-2586
上記E-mailアドレスの全角@を半角@に変更してご利用ください
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○非会員の方へ:入会の手続き方法
本研究会の会員でない方が研究会(講演会)へ参加される場合,そのつど参加費4,000円(学生は無料)を徴収し,研究会資料をお渡しします.本研究会は年会費は2,000円(正会員),学生は無料です.入会ご希望の方は下記事務局までお知らせ頂くとともに,下記の銀行口座に会費2,000円をお振込みください.(学生会員の場合は上記事務局までの連絡だけで結構です)
送金先: 三井住友銀行 千葉支店 普通預金7850251
坪田 健一(ツボタ ケンイチ)
(〒263-8522 千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33
千葉大学工学部)
なお,連絡先と送金先の名義が異なりますのでご注意下さい。
以上
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