24回エアロ・アクアバイオメカニズム研究会のお知らせ


第24回Proceedings
(会員のみ)

アクセスID(会員)の問い合わせは

事務局(motomumei.titech.ac.jp,全角@を半角に)まで.

【1】開催日時・場所 

  • 日 時:2010322日(月)13:0018:20 
  • 会 場:工学院大学 新宿校舎(東京都新宿区西新宿1-24-2

7A-0765

参加費:本研究会会員は3000円,非会員は4000円.学生はいずれも無料. 

※懇親会:同日 18:30より同校舎中層棟8Fファカルティクラブにて(会費…3000円,学生1000円) 

<キャンパスへの案内> 
http://www.kogakuin.ac.jp/map/shinjuku/index.html

工学院大学新宿校舎:
JR新宿西口を背中にして左側地下通路を都庁方面。
動く歩道に乗って「工学院大学」で降り、そのまま地下入り口より構内に入る。
 
会場:
高層エレベータを1F中層エレベータに乗り換えて7階、エレベータ降りてすぐ。
西口改札を出て会場までは徒歩57


【2】プログラム 

時間

講演者および演題

概要

13:00-13:20

総会

 

13:20-13:30

休憩(10分)

 

【招待講演4件】

13:30-14:10

(40)

 

石川 依久子(理研,BSI),宮脇 敦史(理研,BSI

「渦鞭毛藻Symbiodinium の旋回運動 −超高速ビデオ顕微鏡による鞭毛の機能解析−」

渦鞭毛藻、Symbiodinium は、基質の上2ミクロン離れた水平面を一定の直径を保って、1秒間に4回転の速さで時計回りの円を描く。藻体は個体を取り巻くヨコ鞭毛と、これに垂直に配置されたタテ鞭毛をもち、両者の運動の協調によって画一的な旋回運動がもたらされると考えられる。このメカニズムの解明に向けて超高速ビデオ顕微鏡で鞭毛動態を詳細に観察するとともに、タテ・ヨコ鞭毛を別々に外した個体の挙動からそれぞれの鞭毛の旋回運動における役割を解析した。

14:10-14:50

(40)

久保田 洋(京都大学),武藤 耕平(京都大学)

「モリアオガエルの精子は回転力で前進する」

産卵時に泡巣を形成するモリアオガエルの精子はコルク抜き形の頭部と頭部の長軸から垂直方向に伸びだす太い尾部をもつことが知られている。この精子の運動メカニズムを調べたところ、高粘性環境中において尾部の巻き込み/解け運動が頭部を反時計回りにスピンさせ、コルク抜き形の頭部がスピンすることにより前進することが明らかになった。精子の微細構造と運動との関係についても報告する。

14:50-15:00

休 憩

 

15:00-15:40

(40)

望月 修(東洋大学)

「生物における泳ぎの流体力学」

遊泳の環境が異なるにもかかわらず、尾ひれ形状のおおざっぱな特徴としては三角形である。尾ひれの役目としては推進力を発生させることである。Re 数が異なれば当然推進力取得方法も違ってよいはずである。泳ぐ生物においてどのように推進力を取得しているのかを流体力学的に考察し,その結果にもとづいて泳ぎを分類した。

15:40-16:20

(40)

鈴木 健司(工学院大学)

「表面張力を利用した昆虫規範型マイクロロボット」

昆虫の運動には、スケール効果により,重力や慣性力に対して液体の表面張力の影響が顕著に現れるようになる.アメンボはおもに表面張力を利用して水面に立ち,すべり移動や跳躍移動を行っている.また,アリの壁面歩行には,脚の先端から分泌される液体の表面張力や粘性力が利用されている.本講演では,これらの昆虫の運動を規範として開発された小型の水面移動ロボット,壁面歩行ロボットについて報告する.

16:20-16:40

コーヒーブレイク(20分)

 

【一般講演4件】

16:40-17:05

(25)

加藤 陽子(東北学院大学)

「マボヤ被嚢組織における収縮繊維の局在性」

マボヤの被嚢は,高純度・高結晶性のセルロースIβ, 海水よりも高濃度のバナジウムを含む.セルロースはelectroactive polymer (EAP)であり,電気的刺激によって変形する.しかし,被嚢の変形における収縮性繊維の必要性は未だ明らかではない.本研究では,被嚢におけるα-actinの分布を評価した.その結果,免疫組織染色では,変形が大きい箇所においてα-actinが多く観察された.しかし,elastica-Masson染色,Azan染色の結果はその傾向を示さなかった.従って,観察された繊維は極めて細い可能性がある. セルロースの変形とα-actinの収縮との関連性を解明することが今後の課題である.

17:05-17:30

(25)

大久保 由紀夫(工学院大),金野 祥久(工学院大),伊藤 慎一郎(工学院大)平田 宏一(海技研),仁木 洋一(海技研),川田 正國(海技研)

「障害物を検出・回避する水棲生物規範水中ロボットの開発」

工学院大学流体工学研究室ではこれまで水生生物規範型水中ロボット・移動体を開発してきたが,いずれも遠隔制御方式であり自律制御のものがなかった.本研究では小型の自立型水中ロボットを開発する.このロボットは魚を規範とし,小型(全長40cm程度)で,比較的単純な機構(尾びれ1,左右対称の胸びれ1対,自由度は合計2)で推進,旋回,上下運動を可能としている.これに赤外線測距センサとマイコン回路を組み込み,障害物を検出,回避するプログラムを搭載した.動作試験の結果,測距センサは水中では55cm程度までの距離で障害物を検出できること,尾びれを用いて,検出した障害物を左右に回避する運動を行えること,上下方向にも避けようと試みるが避けきれないこと,などを見いだしている.

17:30-17:55

(25)

播村 充紀(日本文理大学),磯貝 紘二(日本文理大学),永井 弘人(日本文理大学)

「共振型羽ばたき翼の前後翼空力干渉効果に関する研究」

トンボ型飛翔ロボットに適した共振型羽ばたき翼の前後翼間の空力干渉効果を、実験と数値シミュレーションによって明らかにした。具体的には、前後翼間の位相差が静止推力および効率に与える効果を計測し、前翼のフラッピング運動が後翼に対して45度先行した場合に、推力および効率が伴に最大値を示すことを明らかにした。また、この原因についても翼運動の計測や数値シミュレーション結果を使って考察を行った。

17:55-18:20

(25)

六車 義方(発明大学校)

「ニワトリをモデルに開発したプロペラ自転車」

風力で推進する電動アシスト自転車を開発した。単に推進効率が悪いという理由でこのような自転車は創られたことが無かった。私はこれに挑戦しいくつかのタイプの風力推進自転車を試作してみた。ニワトリがモデルの風力推進自転車、グリフィスがモデルのプロペラ車椅子自転車の2種類を製作して種々の性能テストを実施した。その成果を報告する。

18:30-20:00

懇親会

 

 

【3】参加申込み方法 

参加ご希望の方は参加名簿作成の都合上,下記の情報を記載の上,2010312()までに電子メールもしくはFAXにて事務局まで「エアロアクアバイオ参加申込」の件名にてお送りください.参加費,年会費,および懇親会費は,当日会場にてお支払いください.

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氏名:
勤務先,所属:
郵便番号,住所:
Tel:
Fax:
E-mail:
会員資格(正会員,非会員,学生会員,一般学生)
懇親会申込(する,しない)
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○申込および問い合わせ先

事務局:
152-8552
東京都目黒区大岡山2-12-1-W8-2
東京工業大学 情報環境学専攻 中島 求気付
エアロ・アクアバイオメカニズム研究会事務局
E-mail: motomu@mei.titech.ac.jp Tel/Fax: 03-5734-2586
上記E-mailアドレスの全角@を半角@に変更してご利用ください
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○非会員の方へ:入会の手続き方法

本研究会の会員でない方が研究会(講演会)へ参加される場合,そのつど参加費4,000円(学生は無料)を徴収し,研究会資料をお渡しします.本研究会は年会費は2,000円(正会員),学生は無料です.入会ご希望の方は下記事務局までお知らせ頂くとともに,下記の銀行口座に会費2,000円をお振込みください.(学生会員の場合は上記事務局までの連絡だけで結構です) 

送金先: 三井住友銀行 千葉支店 普通預金7850251
      坪田 健一(ツボタ ケンイチ) 
      (〒263-8522 千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33 千葉大学工学部)

なお,連絡先と送金先の名義が異なりますのでご注意下さい。 

以上