時間 |
講演者 |
概要 |
13:00-13:20 (20分) |
後藤/伊東 |
総会 |
13:20-13:30 (10分) |
休憩 |
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招待講演(1件),一般講演(2件) |
13:30-14:10 (40分) |
○早川 健
(中央大学理工学部精密機械工学科)
「振動誘起流れを用いた細胞操作」 |
講演者は,細胞等のマイクロ・ナノスケールの物体を操作する,マイクロマニピュレーションの方法をこれまで研究してきた.その中でも今回は,マイクロスケールに特有な,高速振動により誘起される流れを用いた細胞操作法について講演を行う.講演では現象の基本原理とシステムについて説明を行い,10 μmオーダーの体細胞から,100 μmオーダーの卵細胞,ミドリムシを操作している事例を紹介する. |
14:10-14:30 (20分) |
○飯間 信
(広島大学大学院理学研究科数理分子生命理学専攻)
「振動翼の停止が作る渦構造が導く揚力変化」 |
振動翼が作る渦構造は昆虫飛翔の揚力生成やマヌーバに重要な役割を果たしている.本講演では一様流における振動翼の一時的な停止を考え,その際の局所的および大域的な渦構造の変化,および揚力符号の変化について,2次元直接数値計算により調べた結果について報告する. |
14:30-14:50
(20分) |
○柴田 圭久,萩原 岳大,高橋 英俊,高畑 智之,下山 勲
(東京大学工学部機械情報工学科)
「傾斜面から飛翔するチョウの脚力計測」 |
高感度・高剛性のMEMSピエゾ抵抗型の力センサを用いたフォースプレートを使用して,傾斜面から離陸するオオゴマダラの脚の力の傾斜面に垂直な成分を計測した.同時に,高速度カメラから飛行軌跡から得て,重心加速度を求めた.両者から翅の空気力を求め,脚力と比較した.計測の結果,傾斜角度が135度と180度では,脚力をほとんど使わず離陸していることがわかった. |
14:50-15:05
(15分) |
休憩 |
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招待講演(1件),一般講演(2件) |
15:05-15:45
(40分) |
〇菊地 謙次
(東北大学大学院工学研究科
バイオロボティクス専攻)
「生体流動の可視化と生体ポンプの特性評価」 |
生体流動を可視化するために,本研究では共焦点顕微鏡,二光子顕微鏡,マイクロX線顕微鏡など数多くの生体内計測を駆使し,その流動特性を明らかにしてきた.例えば,シャジク藻の細胞質流動,マウス気道繊毛上のクリアランス流動,ゼブラフィッシュの蠕動運動,皮膚角質層内流動,また蚊の頭部にある吸血ポンプなどが挙げられる.本発表では,筆者の近年の研究成果について,幾例について紹介したいと思う. |
15:45-16:05
(20分) |
○張 ギ元,北川 一敬(愛知工業大学),小西 康郁(東北大学)
「8の字運動を行う羽ばたき機構の流体力生成と流れ場の可視化」 |
小型無人飛行体(MAV)は,災害により倒壊した建物被災状況や自動車事故等の車内状況の把握等の無人ミッションに期待される. MAVの飛行条件は,レイノルズ数Re?O
(103)?O (104)に対応し. 鳥や昆虫の飛行状態に似通っている.そのため,生物模倣技術を利用してMAVの研究開発が進められている.本研究では,定点でのホバリング機構に特化する8の字羽ばたき運動を行う羽ばたき機構の研究開発である.本報告では,8の字の運動を行う羽ばたき機構から発生する流体力計測とスモークワイヤによる羽ばたき翼周りの流れ場の可視化結果から羽ばたき機構の流体力学的特性を調べた. |
16:05-16:25
(20分) |
〇栢菅 宏規,大浦 琢真,前田 将輝,田中 博人
(東京工業大学工学院機械系機械コース)
「ペンギンの水中羽ばたき遊泳の3次元運動解析と流体力計測」 |
本研究では,水中を遊泳するペンギンの翼から発生する流体力を明らかにする.複数台の水中カメラによりペンギンの三次元運動を撮影し,動画から胴体と翼の運動解析を行った.さらに本研究室で開発した二自由度羽ばたき機構を用いて運動解析の結果に基づいた羽ばたき運動を行い,翼の運動時の流体力を計測した. |
16:25-16:40
(15分)) |
休憩 |
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招待講演(1件),一般講演(2件) |
16:40-17:20
(40分) |
○中田 敏是
(千葉大学大学院工学研究科人工システム科学専攻)
「流体構造連成を用いた生物規範型機械的フィードバック」 |
流体中を移動する昆虫や鳥などの生物は、ドローンなどの機械システムと異なり、柔軟な翼、筋骨格、胴体から成り立っている。この柔軟性によって、様々な外乱に対して、神経系を用いたフィードバックに加えて機械的な反応が可能となり、効率やロバスト性等の受動的な性能向上が期待できる。本講演では、生物を規範とした機械的フィードバックによる、ドローンや風車等の流体機械の性能向上を目的とした取組みを紹介する。
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17:20-17:40
(20分) |
萩原 常之、〇佐藤 慶弥、稲田 喜信
(東海大学 工学部 航空宇宙学科 航空宇宙学専攻)
「スナメリの突起構造が持つ抵抗の低減と波の抑制効果の分析」 |
ネズミイルカ科のスナメリの背中の隆起には多数の小突起が存在する.その流体力学的効果を分析するために,円柱と流線形模型に形状の異なる小突起を加工して風洞実験を行い,効果の違いを分析した.また,突起を加工した流線形模型を空気中から水中へ突入させて波の発生状況を分析した.その結果,風洞実験では円柱に突起を加工した場合にディンプル効果による抵抗の減少が見られたが,突起を加工した流線形模型ではディンプル効果が見られず抵抗が増加した.突入実験では,流線形模型が水面に突入した直後に現れる波面の広がりに違いが見られ,小突起を加工した模型では、加工しない模型と比べて波面直径が約80%に減少した.この結果から,小突起には水中に突入する際の波の発生を抑えて水の衝撃を和らげる効果を持つことを示すことができた. |
17:40-18:00
(20分) |
○山本 育史,久貝 克弥
(近畿大学工業高等専門学校総合システム工学科機械システムコース)
「マグロ型遊泳ロボットによる最適遊泳動作の実験的評価」 |
マグロ型遊泳において理論検討された遊泳動作を実験的に検証するには尾ヒレを能動的に制御する必要がある.尾ヒレ動作の生成は尾の揺動に合わせてモータを往復運動させねばならず,サーボモータでは振幅の減少や位相の遅れなどが生じ実行したい動作を再現できない.そこでステッピングモータを採用し,尾の揺動との同期もフィードフォワード的に行うことでこの問題を解決した.このロボットを使用し,遊泳実験を行った. |
18:00- |
移動・懇親会 |